私は、「具体レベルで生きている人」でした。
なんやその具体レベルで生きているとは。と思った方もいるでしょう。
簡単にいうと、具体的に表現することを好んでいたタイプです。
もっとわかりやすくいうと、抽象的な説明をされるよりも、
具体的でわかりやすく説明してくれることが絶対に良いと思っている多数派の人間でした。
「抽象的だとちょっとわかりづらいからさ〜」といった考えを持っていたため、
具体的に表現することを重宝していました。
具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ
そんな時、ある本に出会い、この考え方に変化が起こりました。
”具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ” 細谷 功 (著)
この本を読んでから、今まで、具体的なことを重宝することに対して、疑うようになりました。
世の中には、「具体レベルで生きている人」と、「抽象レベルで生きている人」が存在しています。
この2つのタイプの人間では、全く物事の見え方が異なります。
抽象レベルとは、
「解釈の自由度が高いことや応用が効くことや伝えたい内容を短くまとめて表現できる」
そんな特徴があります。
多数が具体レベル、少数が抽象レベルであるように、
自分自身も含め、抽象レベルで生きることに、あまり馴染みがありません。
そこで、本書から、抽象レベルの重要性を学び、
自分も物事を抽象レベルで見れる、少数の人間になれるかもしれない。
そんなことを学べる内容となっているため、非常におすすめしたい本です。
抽象化が人類を発達させた
まず、なぜこんなにも抽象的が大事であるかというと、
私達の世界は、ほとんどが抽象化された言葉になっているからです。
そもそも、抽象化がなければ、人類はこんなにも発達はしなかったのです。
そのため、実をいうと抽象化は、私達は、普段から使っています。
例えば、「電気消して」という何気ない伝達ですが、これも抽象的です。
具体的にすると、「天井にある、あの丸くて、白く光っていて、パネルカバーが付いているのを消して」と言えます。
実際にこう言われたら、どうですか?
これだと、伝える方もめんどくさいし、聞いている方もなんか不快な気分になります。
要するに、抽象化を上手に使うことによって、物事が効率よく伝わるようになるのです。
一を聞いて十を知る
抽象化の一番のメリットとはなんだと思いますか?
それは、「一を聞いて十を知る」ことです。
これが分かるのがパターン認識です。
自分の経験則にあてはめてもよく分かると思います。
天気予報で降水量が90%と聞けば、今日は雨が降るんだな、傘を持っていこう、洗濯物を取り込んでおこう、自転車はあぶないから歩いていこうなど、一つの情報から複数の事象を考えることができるのです。
このパターン認識があることで、圧倒的に伝達が効率的になり、人類は発展してきました。
他の言い方をすれば、抽象→具体というような思考フローのことです。
抽象化は、出来事や事柄をつなぎ合わせる能力を持っているのです。
その能力を活用することで、新たな発想や物事を効率よく考えることができるため、
この抽象化を鍛えることが今後は必要不可欠になっていきます。
抽象化を鍛える
普段から抽象化で考える習慣をつけていくことが重要だと思います。
例えば、仕事を任された時、何も言われずに資料を渡された時にどう考えるかです。
もっと具体的になにをやればいいのか教えてほしい!(自由度が低い)と思うのか。
抽象→具体で考えて、仕事を進めることができる!(自由度が高い)と思うのか。
解釈の自由度が高い抽象化概念を鍛えていきましょう。
一つ、具体的な抽象化を鍛える方法としては、ある出来事や事柄から共通点を見つけることです。
なかなか難しいと思いますが、こういった思考を習慣にしていきましょう。
この思考をアナロジー思考といいますが、こちらを分かりやすく解説している
“アリストテレス”さんの動画を紹介します。
ぜひ、ご覧ください!
現代は個人で生きていける
現代は、個人で稼ぐこと、生きていくことが昔に比べ、容易になっています。
そんな中で今日の話は、あなたの参考になったのではないかと思います。
どちらが良いか悪いかといったことはないですが、
自由度が高い人ほど、上流の仕事を行っています。
反対に自由度が低い人ほど、下流の仕事を行っています。
全体の構成を決定することや判断することは、
圧倒的に抽象化概念を得意とする上流層になるのです。
あなたは、どちらがいいでしょうか?
自分が求めているのは、自由度が高いであるのか。自由度が低いほうであるのか。
そこを考えて、今後の抽象レベルで生きていくことへの
きっかけになればと思います。
”具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ” は、
非常におすすめの本であるので、ぜひ手にとっていただけたらと思います。
以上、”【新常識】具体化よりも抽象化が大事な理由”でした!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
また、次回お会いしましょう〜